建物劣化調査
建物の性能を維持し、長く良好な状態に保つためには、『適切な時期に、適切な方法でメンテナンス』を行うことが必要です。そのためには、長期修繕計画及び大規模修繕工事を見据えた、現在の劣化状況を的確に把握することが出来る建物劣化調査が必要です。
調査部位は、①屋上防水・②躯体・③外壁仕上材(タイル、モルタルなど)・④シーリング・⑤塗装・⑥外構等。
調査方法は、目視調査・指蝕調査・打検調査・赤外線サーモグラフィー調査・サンプリング調査・非破懐調査・局部破懐調査等。
屋上防水
目視調査:劣化の状況(位置、範囲、程度等)を確認。
指蝕調査:硬さやもろさを確認。
赤外線サーモグラフィー調査:表面の温度差から、浮き、漏水の有無等を確認。
サンプリング調査:防水層の一部を切り取り、引張試験・折曲試験などを実施。
針入度試験・軟化点試験:アスファルトの劣化を調査。
躯 体
(コンクリート)
目視調査:ひび割れ、欠損、はがれ、剥落、鉄筋露出の有無などを確認。
打検調査:テストハンマーで浮きの有無を確認。
赤外線サーモグラフィー調査:表面の温度差から、浮きの有無等を確認。
非破懐調査:躯体の強度を調べる反発度試験、鉄筋の配筋状況を調べる電磁波レーダー試験など。
徴破懐調査:φ20~50mm程度の小径コアを採取し、コンクリート中性化試験、鉄筋のかぶり厚さ、仕上材の厚みや状況を確認。
局部破懐調査:標準コア採取試験(コンクルート強度の試験、成分、調合の分析)。